犬の僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)

心臓にある僧帽弁のはたらきが弱まって、肺に水がたまり、全身に血液がうまく行きわたらなくなる病気です。ワンちゃんの心臓病のなかで、最も多い病気です。


僧帽弁閉鎖不全症にかかりやすいワンちゃん



  • 小~中型犬(体重20 kg 未満のワンちゃん)。

  • キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル(若齢で発症することが多い)、トイ・プードル、ミニチュア・プードル、ダックスフンドなど。

  • 雄は雌の1.5 倍かかりやすい。


※これらはあくまで傾向です。上記の条件にあてはまらないワンちゃんがかかることもあります。
犬の僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)-1

犬の歯周病(ししゅうびょう)

歯のまわりに炎症が起こる病気です。3 歳以上のワンちゃの80%は歯周病といわれています。

 

原因



  • 歯にくっつく歯垢(やわらかい細菌のかたまり)や歯石(かたい軽石のようなもの)。

  • 歯石は歯みがきでは取り除けません。

犬の歯周病(ししゅうびょう)-1

猫の歯肉口内炎(しにくこうないえん)

口の中の粘膜に炎症が起こる病気です。ほとんどが慢ま ん性化します。


原因



  • 細菌やウイルスによる感染症、免疫系の異常などが関係していると考えられていますが、詳しい原因はまだわかっていません。

  • そのほかにも、口の中の外傷、歯や歯のまわりの病気、腎臓の病気、腫瘍など、さまざまなものが原因になると考えられています。

猫の歯肉口内炎(しにくこうないえん)-1

犬または猫の尿路閉塞(にょうろへいそく)

おしっこの排泄経路がさまざまな原因でつまった状態です。そのまま放っておくと非常に危険です。

 

尿路閉塞を起こしやすい病気



  • 尿路結石症、おしっこの排泄経路や前立腺などの腫瘍や出血、尿道炎、外傷や骨盤骨折など。



 

尿路閉塞を起こしやすいワンちゃん・ネコちゃん



  • 雄。

  • 上記の病気の治療中、または過去に診断されたことがある。

  • おしっこの排泄経路の手術を受けたことがある。※これらはあくまで傾向です。上記の条件にあてはまらないワンちゃん・ネコちゃんに起こることもあります。

犬または猫の尿路閉塞(にょうろへいそく)-1

猫の慢性腎臓病(まんせい じんぞうびょう)

腎臓の機能がだんだん悪くなっていく病気です。

 

腎臓ってどんなはたらきをしているの?



  • おしっこをつくる臓器で、通常は左右に1 個ずつ、合計2 個あります。

  • 体の中に不要になったものや毒になるものがたまらないように、おしっことして体外に出すはたらきをしています。

猫の慢性腎臓病(まんせい じんぞうびょう)-1

犬の子宮蓄膿症(しきゅうちくのうしょう)

子宮に膿がたまる病気です。不妊手術をしていない雌のワンちゃんだけに起こります。


子宮蓄膿症の原因



  • 原因はまだはっきりわかっていませんが、体内の性ホルモンなどの
    バランスがくずれることが大きく関係していると考えられています。

  • その状態のときに、子宮内に細菌が入りこむと、感染を起こして膿が
    たまると考えられています。

犬の子宮蓄膿症(しきゅうちくのうしょう)-1

犬の膝蓋骨内方脱臼(しつがいこつ ないほうだっきゅう)

後ろ足のひざ頭にある円盤状の骨(膝蓋が骨)が、ひざの内側にずれて、歩きにくくなる病気です。

 

膝蓋骨内方脱臼を起こしやすいワンちゃん



  • 小型犬で、後ろ足の長さに比べて胴が短い犬種(とくに、チワワ、
    ヨークシャー・テリア、ポメラニアン、トイ・プードルなど)。

  • 中型犬や大型犬もかかります。
    ※これらはあくまで傾向です。上記の条件にあてはまらないワンちゃんが
    かかることもあります。

犬の膝蓋骨内方脱臼(しつがいこつ ないほうだっきゅう)-1