犬または猫の尿路閉塞(にょうろへいそく)
おしっこの排泄経路がさまざまな原因でつまった状態です。そのまま放っておくと非常に危険です。
尿路閉塞を起こしやすい病気
- 尿路結石症、おしっこの排泄経路や前立腺などの腫瘍や出血、尿道炎、外傷や骨盤骨折など。
尿路閉塞を起こしやすいワンちゃん・ネコちゃん
- 雄。
- 上記の病気の治療中、または過去に診断されたことがある。
- おしっこの排泄経路の手術を受けたことがある。※これらはあくまで傾向です。上記の条件にあてはまらないワンちゃん・ネコちゃんに起こることもあります。
症状
●飼い主さんが気づく症状
- 初期は、おしっこがぽたぽたとしか出ない、尿失禁(粗相をする)、おしっこをするときに苦しそうにする、おしっこがまったく出ない、背中を丸めた姿勢ですることが多い(とくに結石の場合は痛みがあるため)など。
- 放置すると、尿毒症という危険な状態になります。尿毒症になると、意識がもうろ
うとして、けいれんなどの症状が現れ、死亡する場合があります。
●獣医師が気づく症状
- おなかをさわるとかたいしこりのようなものがある(膀胱などを強くさわると破裂
する危険もあるので獣医師以外はさわらないでください)、低体温、瞳孔散大など。